ライトウエイト、80'sボーイズレーサー
2021/10/26(火)、2022/1/27(木)改
時代は令和になりました。
私は中学生の頃に同級生の影響で、自動車雑誌を読み始めた。元々、本を読むのが好きだったこともあり、熱心に読むようになった。
その頃、軽自動車や1500CC以下の小型車のクラスでは、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式への移りかわりが始まっていました。
しかし比較的遅くまでそれまで主流だったFR(フロントエンジン・リアドライブ)方式を継続していたのが、トヨタの兄弟車カローラとスプリンターのスポーティーグレードであるレビンとトレノでした。
通称は型式AE86からとったハチロク。4A-GEUという縦置き型4気筒1.6Lエンジンが搭載されていました。DOHC4バルブのEFI(電子制御燃料噴射)仕様で、後からスーパーチャージャー仕様や5バルブ仕様も追加されました。FF用の横置き型もありました。
ホンダVTECのB16系などの同クラスの高出力エンジンと競争するための追加とも言えます。今から思えば、1980年代の国内景気は右肩上がり。好景気なので各自動車メーカーが攻めてました。
1990年代の初期に出た車もまだまだ攻めてました。販売はバブル景気がはじけた後でも、計画・設計などはバブルがはじける前のものだからかも知れません。
私が十代の頃の自動車雑誌では、ボーイズレーサーと呼ばれた車たちが紙面を賑わせていました。若い世代には、今でいうところのホットハッチと思っていただければよろしいと思います。
スターレット、パルサーエクサ、シティ、ミラージュ、シャレード、カルタスなど、他にも色々ありました。
標準エンジンより元気なターボエンジンや高回転型DOHCエンジンを搭載したスポーティなグレードを追加する手法がメインでした。
エンジンの排気量が小さくても、現在に比べると車両重量がとても軽かったので充分な性能でした。当時の小型車は、現在の重めの軽自動車(800KG)と同じか少し重いくらいですね。
当時のエンジン出力の単位は、キロワット表示(KW)でもネット表示(PS)でもなくて、グロス表示(PS、エンジン単体で計測)でした。
大雑把な考えですが、グロス100PS前後で重量800KGと考えれば、5速MTでかなり楽しく走れたと思います。今でいえばホンダS660くらいの重さで、ネット90PS前後の出力といえば分かりやすいでしょうか。
サーキットで走りを楽しむ人は限られています。日本の公道で運転を楽しむには、小型で軽量な車が適していると考える人は私だけではないでしょう。何せ法定速度内の安全運転でも楽しいんですよ。